観察81日目。
学祭の準備で連日忙しく過ごしている君。
結局学祭を一緒に回る誘いは
無残に断られてしまった。
けれど君の姿をこっそり見に行く位なら
いいのではないか?
なんて密かに思っているのだけれど、
いい歳の男が一人で学祭なんて怪しすぎる。
それに日取りは土日で
多分休むのは困難を極める。
行くのは諦めるか…
でも今年を逃したら2度と
その姿を見る事は出来ない。
それに、僕も色々覚悟をしているのだ。
最後位、いいじゃないか?
どうせ、綺麗には終われないんだ。
それならいっそ全てを壊す位でも
いいんじゃないか?
なんてさっきからそんな事ばかり考えている。
それからこないだの
お見舞いのお礼の日取りもさっき決めた。
君の手作りお菓子楽しみにしてるよ。
どんどん物事が動いて行く。
この瞬間が一番気持ちがよく、そして怖い。
メモ:僕は焦っている、
まるで何かに追われる様に。