観察100日目。
そして続けて
「お兄ちゃんの事、すっごく頼りにしてるし…大好きだよ」
僕は君のその言葉を聞いて、小さく息を吸った後、
「ありがとう、な」
君の頭をわしゃわしゃと大きく撫でてやった。
「あっ、もうやめてよぉ、髪型が崩れるぅ!!」
「あはは、いいじゃん、もう家に帰るだけなんだし」
「そう言う問題じゃないんだってばぁ、やーめーてー」
「嫌だね、やめてやらない」
抱きしめたくなる衝動を撫でる事で押さえつける。
僕は君の兄なのだから、そのイメージを壊す訳にはいかない。
ずっとずっとそのイメージ通りの兄でいたいんだ。
僕のこの気持ち悪い感情で君を壊したくない。
だから僕はずっと君の思う理想の兄を演じ続ける。
そんな事は全然辛くないんだ。
寧ろ君の側に半永久的に家族として見守れる完璧で最強の存在なのだ。
君の幸せは僕の幸せ、
これからもずっとそれを願い生きて行く。
あとがきにかえて
短い間でしたが、ご静読ありがとうございました。
コメント下さった方々、リプやいいね下った方々、
とても嬉しくもあり、励みにもなりました。
ですがこんな気持ちの悪い男で申し訳ない気持ちも
ありました、すみません。
それでは、さようなら。