好きな人をただ観察するだけの日記。

好きな人をただ観察するだけ。

観察100日目。

そして続けて 「お兄ちゃんの事、すっごく頼りにしてるし…大好きだよ」 僕は君のその言葉を聞いて、小さく息を吸った後、 「ありがとう、な」 君の頭をわしゃわしゃと大きく撫でてやった。 「あっ、もうやめてよぉ、髪型が崩れるぅ!!」 「あはは、いいじゃん…

観察99日目。

君と過ごす時間はいつもすぐに過ぎて行く。 もう少しだけ、などと思っているのに もっと時間が長ければ、と願う僕もいるのだ。 結局君といる間は僕の決心など簡単に揺らいでしまう。 だから君といる時間を減らしたつもりなのだが、 意味はあまりない上にたっ…

観察98日目。

君用のカフェラテと自分用のエスプレッソを運ぶ。 君の隣に座るのは気が引けたので、 君の目の前にスツールを運んで座った。 「なんか急に大人になっちゃった気がする」 「そうか?全然変わらないけど?」 「そうなんだけどぉ、なんかこう言うの見慣れてない…

観察97日目。

君は迎え入れる僕の部屋は全体的に白い。 その白さが目に入ると、暴走しがちな感情が抑えられた。 部屋に入るなり君は 「なんかお洒落すぎる!」 なんて何故か少し怒りながら部屋中を見渡す。 「家にいた頃はこんなんじゃなかったのにー」 二人掛けのソファ…

観察96日目。

他愛の話を二時間、猫達に囲まれながらした。 本当にあっという間に時間が来て、猫カフェを後にする。 店を出てからも君の口の動きは止まらない。 僕はそんな君を可愛いと思いながらずっと見ていた。 「次、お家行こうよ!」 出た、言われたくなかった台詞。…

観察95日目。

僕達は久しぶりに逢うのに全然そんな感じはしなくて、 シャンクのおかげもあってか、 緊張もほぐれいつも通りの感じで話す事が出来た。 たった2ヶ月間逢ってなかっただけなのに 君は話したい事が凄くいっぱいあるんだよ、と いつもより少し早口で色んな事を…

観察94日目。

予約した猫カフェに到着。 生憎今年はイブもクリスマスも平日なので その代わりに今日明日を過ごすカップル達の 予約で店内もいっぱいだ。 僕達もそんな風に見えるのだろうか? クリスマス仕様の店内のカップル席に案内されてしまった。 まあ、男女2名で予約…

観察93日目。

待ち合わせの時間に少し遅れて 君は小走りで僕に近付いてくる。 「ごめんね?待たせちゃって」 両手を合わせ、ペコペコと謝る君。 「全然、大丈夫。そんなに待ってないよ」 あたかもさっき来た風を装った。 実は一時間以上も前から近隣のカフェで 緊張しなが…

緊張しすぎだ。

君に最後に会った日から52日目。 久々に君に会う。 あんまりよく眠れなかったし、 こんなにも緊張するものなのか、と自分に驚く。 待ち合わせの時間まであと数時間。 取り敢えず、落ち着け、僕。

いよいよ明日。

君に会えなくなって51日目。 まあどうって事ない日数だが、 僕にとっては結構な感じである。 君を好きだと認めてからずっと 君の側を離れた事なんてなかったのだ。 そして明日、君と会う。 これが最後だろう、いや最後にする。 気持ちにけじめを付け、 来春…

観察91日目。

結局雪花さんには返信せず、 君にだけ謝罪のLINEを送った。 いつもなら返信が早いのに 今回は遅かったので心配されてしまった。 とにかく謝るしかなかったし、 君のご機嫌は悪くなかった様なのでよかった。 でも、鍋パーティーの事を 凄く良く聞きたがり少し…

観察90日目。

昨日は友人宅で鍋パーティーを開催した。 僕の友人二人と、友人の知人の女の子三人。 さながら学生時代の合コンみたいな雰囲気。 あまりこういう感じが好きではなくて 早くも帰りたい気持ちになってしまった。 僕はこの鍋パーティーの料理班に 選ばれていた…

観察89日目。

会ってはいないものの、 LINEのやり取りは殆ど毎日続いていて 君と顔を合わせていない日が、 今日で43日目などと 指折り数えている自分がいる。 一人暮らしも大分慣れて、自炊もだんだん 上手くなって来た。 明々後日は友人と鍋をする約束をした。 僕の家で…

結末には霧の様に消えゆく白さを。

気持ちを閉じ込めて小さな箱に仕舞う。 霧の様に少しの冷たさだけ残して、 全部押し込め留めておく。 決して言葉にはしない。 言葉にしてしまったら それは大粒の涙に変わってしまうだろう。 最後の日は、笑顔でさよならと告げたいんだ。 僕がこの気持ちにピ…

捨て猫、現わる。

職場の同僚さんと友人から、 「捨て猫がいるんだけど…」 と同時に相談を持ちかけられた。 一匹は茶虎のオス もう一匹は白黒のまたわれ模様で性別は不明、 これから病院で検査する予定らしい。 僕も飼いたいとは思っているが、 まだ迎え入れるには心の準備が…

観察88日目。

久々になってしまった。 なんせ師走で忙しいせいもあるのだが、 君と話す回数がめっきり減ったので 書く事もあまりなかったのだ。 今日は、再来週君と逢う約束をした。 LINEだと面倒なので電話で話す。 ちゃんと話すのは約1ヶ月ぶりだ。 少し緊張してしまい…

鍋の季節。

寒くなったので鍋が美味しい季節。 一人暮らしの僕にも有難い。 レシピを検索すると色々な鍋があって ちょっと楽しい。 昨日はカマンベールチーズの鍋を作ったのだが これがめちゃくちゃ美味かった。 女子が好きそうなメニュー。 トロトロになったチーズと …

ピアノ。

ご自由にどうぞお弾き下さい。 楽器屋さんが無償で提供しているピアノが 家の近くのアーケードに置いてある。 昼間は子供達や老人が 弾いているのを見かけるが、 夜になるとあまり見かけない。 平日は音楽大学が近いせいもあり、 かなり演奏の上手い学生達や…

思わせぶりな文章。

日々のルーティン。 仕事が終わってから メールとLINEのチェックをする。 そんなに数多く来る事はないが、 金曜と土曜は割と 飲みの誘いのLINEなどが多く来る。 殆ど行かないけれど。 今日は君からも届いていた。 「やっぱり淋しいな…」 少しどきりとしたが…

望み。

僕が望むものと君が望むもの 違いすぎて目眩がする。 この繋がりがなければ良かったのに、ね。 今度生まれて来る時は 場所も名前も違う全くの赤の他人がいい。 どうして神は僕達を創ったのだろうか? こんな風になる位なら 苦しまなくていい方法をくれれば良…

小春日和。

もうすぐ12月もすぐそこだが、 本日の東京は暖かかった。 暖かいと荒んだ心も少しだけ軽くなる。 君からLINEで二段重ねのアイスクリームと スタバのメリーストロベリーケーキフラペの 画像が送られて来た。 その細い体で両方食べた君は本当に凄い。 華奢すぎ…

観察不能から20日目。

観察日記の筈なのだが、 今月に入ってからそれが出来ていない。 実家を離れて、君とも離れた。 距離は気持ちを、想いを、 強くさせてしまう気がする。 僕はそれが分かっていたのに、 あえて距離を作る事を選んだ。 逆にその距離と想いの強さを 自分自身に叩…

続、猫。

仕事中ふと昨日見かけた猫を思い出す。 忘れられない顔というか雰囲気があった。 いけないと思い、我に返る。 危ない危ない。 どんなに可愛くても どんなに気になったとしても 今は飼わない。 昼休み君からLINEがあった。 「猫カフェ、一緒に行こうよ」 そう…

猫。

今日は仕事の帰りにふらっと ペットショップに立ち寄った。 沢山の子猫達が自由気ままに店頭の 展示ケージの中で過ごしている様子を ゆっくりと観て回った。 その中でも今日初めて観た品種の猫が気になった。 ミヌエットという短足で長毛種の猫だ。 白銀の美…

観察87日目。

今朝起きたら君からLINEで 「今月末位にお家に 遊びに行きたいっていうか行く!!」 などと届いたので飛び起きてしまった。 いや、この家には誰も入れないつもりだ。 君でさえも入れるつもりはない。 なんて誤魔化そうか…と 今日の仕事中に考えたのだけど 全然…

生きている限り。

誰かと出逢うし、別れる。 当たり前の事、だ。 死んだらそこで終わる。 でも君と僕の出逢いは最悪だ。 そしてそのまま終わるだろう。 生まれ変わったら、 全く知らない赤の他人で 住む所も生きてる世界も全く違い ついでに人種も違ってもいい。 そんな君にも…

観察86日目。

君を見送らない生活から12日経った。 日課だった事がなくなると 最初はなんだか手持ちぶたさがあったが 今は慣れつつある。 基本的に僕から連絡する事もしない。 その為に取った距離でもある。 LINEも君から来た時だけ返信している。 最近は料理の報告ばかり…

焼いた。

鮭を焼いた。 今旬らしい。 そういえば実家にいた頃、 母がよく今日は旬の…なんて 説明を流し聞きしていたが、 旬のものは格別に美味しいのだ。 僕は鮭の皮の部分が好物で、 パリパリに焼いて食べた。 うん、美味。 後、鶏肉の皮も好きだ。 ケンタッキーも肉…

避ける僕、逃げない君。

君は僕が一人暮らしをした事を とても気にしている様で、 やたらと心配をしてくるし、 家に行きたいとせがむ事が多くなった。 僕はそれを全部誤魔化して逃げてる。 君をこの家には招待したくない。 理由は一つ。 この家に君の思い出が残るのが 凄く嫌なんだ…

あったかシチュー。

今日は仕事が終わってから帰宅後 チーズシチューを作ってみた。 少しいい白ワインを買ったので 料理に使った後、 一杯飲みながらシチューを食べる。 うん、美味い。 そして白ワインにも合う。 少し気合いを入れて写真を撮って 君と友人に送る、 友人からは …