急に涼しくなった。
帰り道、近所の公園を通り掛かると
鈴虫の音が聞こえた。
ここの所寒暖差が激しかったせいか、
夜は肌寒い位に気温が下がった。
鈴虫の音を聞きながら夜道を歩く。
秋も、嫌いじゃないが、
一番好きな季節は冬、だ。
幼い頃、北海道で見た雪原の大地。
彼方遠くまで真っ白の世界が広がっていた。
あのキンと冷えた凍てつく空気と、
清らかな雪の匂いは、
未だに忘れられないでいる。
セミリタイアしたら、住んでみたい候補地だ。
どこまでも続く純白の大地に憧れるのは、
僕が醜く汚い色に
染まってしまっているからなのかもしれない。
メモ:今日の夜はまだ君と話せていない。
帰りが遅いのが気になっている。